
真夏の陽ざしの下、噴水からあふれる冷たい水に歓声を上げる子どもたち。水しぶきを浴びながら走り回る姿や、それをやさしく見守る家族の様子を、切り絵作品「水あそび」に描きました。
舞台は、箕輪町の「みのわ天竜公園」。豊かな緑と遠くに連なる山々に囲まれた水辺には、夏になると子どもたちの元気な声が響きます。噴水の水は陽の光を受けてきらきらと輝き、遊び疲れたあとは木陰でひと休み。そんな何気ない夏のひとときの中に、ふるさとならではの豊かさと、家族のあたたかな時間があります。
作品では、子どもたちの弾けるような笑顔や、水の勢い、木々の深い緑を、切り絵ならではの力強い線と色の重なりで表現しました。画面いっぱいに広がる楽しさから、冷たい水の感触や子どもたちの歓声まで感じていただけたらうれしく思います。
子どものころに夢中になって遊んだ夏の日は、大人になっても心のどこかに残っているものです。
この一枚が、見る方それぞれの「ふるさとの夏の思い出」を呼び起こし、身近な自然や家族と過ごす時間の大切さを感じていただくきっかけになれば――。そんな思いを込めて制作しました。
水あそび
……箕輪町 みのわ天竜公園……
じりじりと太陽が照りつける真夏の日。箕輪町の「みのわ天竜公園」には、涼を求める家族連れが訪れています。この公園内を流れる小川には、きれいで冷たい水が惜しみなく流れています。
「わあ、つめたーい。気持ちいい」
噴水からあふれ出す水に飛び込んだ女の子が、弾けるような笑顔で叫びます。その透明な輝きに誘われるように、子どもたちは次々に水の中へ。
「見て見て。こっちの噴水、滝みたいだよ」
「ぼくも入れるかな。せーのっ」
大きな石のオブジェから流れ落ちる水に、男の子たちが勇気を出して頭を突っ込みます。しぶきが太陽の光を浴びて、ダイヤモンドのようにキラキラと宙に舞っています。水鉄砲を手にした子たちは、追いかけっこに夢中。
「えいっ、当たったー」
「あはは、まいった」
ひとしきり水で遊んで体がひんやりしてきたら、今度は緑の出番です。公園内には豊かな樹木と広々とした芝生が広がっており、木立が作る影は絶好の休憩場所。
「お腹すいたね。木の下でお弁当にしようか」
お母さんの声に、子どもたちは名残惜しそうに水辺を離れます。木陰で食べるお弁当は、外遊びのご馳走。遠くには青々とした山並みが連なり、時折天竜川から吹き抜ける風が濡れた肌に心地よく当たります。
みのわ天竜公園は、夏の思い出がたくさん生まれる水辺の公園です。