箕輪町の箕輪ダムはもみじ湖とも呼ばれ、湖畔一帯にはおよそ一万本のもみじが植えられており、晩秋になるとエメラルドグリーンの水面と燃えるような紅葉が息をのむほどの美しさを見せてくれます。
箕輪ダムは1992年に上伊那地域の水源として作られました。当時このダムの底となった場所には集落があり、人々が住んでいたそうです。先祖からの土地を手放すには相当な覚悟と決断が必要でした。それでも地域のためになるならとこの地を離れると決め、将来にわたってこの地が愛されるように願って集落の方がもみじの苗木を寄付されました。元々もみじの美しいところでもあり、この地は一万本ものもみじが息づく名勝地となって多くの方に親しまれるようになりました。
そんな思いを知って切り絵を作りました。


紅葉になりはじめた様子(10月15日撮影)
