
新しい年への願いを込めて、すべて手作りでしめ飾りを制作してみました。
まずは土台となる藁の準備からです。一本一本丁寧に藁を「すぐる」作業から始め、余分な部分を取り除いて形を整えていきます。手の中に伝わる藁の感触を確かめながら、編み込んでしめ飾りの土台を作りました。
装飾には、切り絵の技を取り入れました。富士山と鶴の絵を切り絵で制作しました。平面的なだけでなく、立体的に見えるように仕上げて飾りの上に配置しました。「賀春」や「笑門」といった、新年を寿ぐ縁起の良い文字は、一つずつ丁寧に切り出し、真ん中や左上に貼り付けました。
仕上げには、紙を折って手作りした扇に、切り出した文字を貼り付け、全体のバランスを整えながら飾り付けていきます。藁を編む力強さと、切り絵の繊細さが合わさった趣深いしめ飾りとなった気がします。
一つ一つの工程に心を込めたこの手作りの飾りはきっと新しい年の福を呼び込んでくれることと思っています。皆様にとっても、来年が笑顔の絶えない素晴らしい一年となりますように。


