
今年の10月から12月にかけて、5つの公民館や団体から依頼された切り絵講座を無事に終えることができました。単発のものから数回にわたる講座まで、様々な形式で実施し、延べ人数で160名ほどの方々にご参加いただきました。その多くが未経験者で、カッターナイフの使い方から作品制作まで、毎回完成作品を持ち帰れるよう工夫しました。
講座を重ねるごとに、参加者同士の交流が深まり、和やかな雰囲気の中で作品作りが進んでいく様子を見るのは、講師として嬉しい瞬間でした。白黒のオーソドックスな切り絵から、色紙を使ったカードや干支の切り絵まで、様々な作品に挑戦していただきました。 特に印象的だったのは、作品完成時の参加者の反応です。無言で集中して紙を切る姿から一転、完成した作品を見せ合う際の笑顔が印象的でした。「家族に見せたら喜んでくれた」「玄関に飾った」「額に入れたらすごくよかった」など、満足げな感想をいただき、講師冥利に尽きる思いでした。

講座終了時には、「もう終わり?寂しい」「来年もまたやって」という声も聞かれ、切り絵の魅力が参加者の心に響いたことを実感しました。初心者から少し経験のある方まで、全員が時間内に作品を仕上げられるよう内容を考えるのは難しい面もありましたが、参加者の満足そうな表情を見ると、やりがいを感じずにはいられません。これからも、多くの方に切り絵の楽しさを伝えていけたらと思います。