地区の公民館からの依頼で、今年も切り絵教室の講師を務めさせていただきました。今回で3年目となるこの講習会は、地域の皆さんの温かい雰囲気に包まれた手作りの教室です。公民館の役員の方々が会場や用具の準備を協力して進めてくださり、地域の結束力を感じることができます。
全3回の講座には熱心な皆さんが集まり、それぞれの回で異なる作品作りに挑戦しました。1回目は白黒の作品に取り組み、シンプルながらも奥深い切り絵の魅力を楽しみました。2回目は豆色紙を使った作品作りで、色とりどりの紙と自分で切った作品を巧みに組み合わせる楽しさを体験しました。そして3回目はこの季節ならではのうちわ作り。夏の風物詩をテーマに、各自の好きな絵柄で作品を完成させました。 講習中、参加者の方々は無言で集中し、真剣な表情で切り絵に取り組む姿が印象的でした。ある男性が「家に持ち帰ったら母ちゃんに褒められて」と恥ずかしそうに笑いながら、でも嬉しそうに話してくれたことが心に残っています。
このような地域の温かさに触れることができる講習会は、私にとっても貴重な時間です。 講座終了後には、「先生、来年もお願いね」と声をかけていただき、地域の皆さんとの絆を感じることができました。来年もまた、この地域で皆さんと一緒に切り絵の楽しさを共有できることを心待ちにしています。


