
伊那市高遠ではだるま市が毎年行われていたのですが、ここ2年はコロナ禍により中止となり、今年は久しぶりの開催となりました。

だるま市
…… 伊那市 高遠町 鉾持神社……
「お嬢ちゃんにじっと見られちゃったら仕方ない。よし、おまけしよう」
だるまを手渡し、
「家族皆様の健康をお祈りして~、お手を拝借。いよーおっ」
た、た、たん。た、た、たん。た、た、たん、たん。高らかな掛け声に続き手締めが響きました。
約四百年の伝統ある伊那谷唯一のだるま市は、二月十一日に鉾持神社の祈年祭に合わせて行われます。
まずは鉾持神社に向かいます。参道の露店の間を抜け、木立の中の約三百段の長い石段をはぁはぁ言いながら登りきると、風格のある神社が現れます。家に置いていただるまを返納してお参りです。その後、足元に高遠の町並みを望みながら慎重に石段を下りてくると、露店に戻ります。参道に並ぶ露店は縁起物で溢れ、だるまやお守りを買い求める大勢のお客さんで賑わっています。ここで幸運をもたらすという縁起物の『福だるま』を購入です。
参道からつづく商店街も歩行者天国となり、様々な展示やおもてなしが行われます。城下町高遠の雰囲気を感じる魅力的なだるま市です。