
伊那谷では大雪となることは少ないのですが、この冬は珍しく何回か積もるような大雪となりました。
雪の作品を作ってみました。降る雪は和紙を丸く手でちぎったものを貼ることで表現しました。



雪降り
…… 宮田村 小学校前踏切……
午後から降り始めた粉雪はこんこんと降り続き、あたり一面を白色に覆いました。そして街々は息をのむようにひっそりとしてきました。雪は空気の振動を吸収してしまうので、雪が降っていると音が遠くまで届きにくくなるそうです。街の営みの音も雪にかき消されているかのようです。
遠くから子ども達の声が響いてきました。下校時刻のようです。ちょうどその時「カンカンカンカン」と踏切が鳴り、電車がやってきました。その音に子ども達の声が一瞬途絶えました。
電車が通り過ぎたあとの踏切を子ども達が渡ってきました。帰る時間を待っていたかのような雪降りに、子ども達のテンションがいつもより上がっているようです。その声が遠のいていくと再び静かな雪降りに戻っていきました。
いつもの景色も雪の日は非日常の神秘な世界に引き込まれているように感じられます。