開催予定の展示会
展示に関するアーカイブはこちらからご覧いただけます。
ふるさとの笑顔 2024
| 概要 |
ふるさとの豊かな自然と人々の営みを、小さな物語の付いた作品として切り出しました。きらめく瞬間や四季折々の移り変わり、伊那谷の輝く自然の息吹を感じられる作品を、最新作を中心に展示します。ふるさとの美しさと温かさに思いを馳せていただければ幸いです。 |
| 開催日時 | 2024年9月6日(金)〜9月16日(月祝) 10:00~17:00 (9/9 13時から 9/16 13時まで) |
| 場所 | かんてんぱぱホール |
| 入場料 | 無料 |
展示予定作品
秋の澄み切った青空のもと爽やかな風に蕎麦の花がなびき、伊那谷のあちこちで見頃を迎えています。蕎麦の栽培が盛んな飯島町本郷地区にも、まさに白い絨毯のような蕎麦畑が広がって「アルプスの山々を背にした蕎麦畑」「蕎麦畑の向こうを通過する飯田線の列車」など、ここでしか見られない師玉の風景に出会い心がほっこりします。 畑にしばらくたたずんでいると、ハチや蝶々、アブなどさまざまな虫たちが蕎麦の花の蜜を求めて飛び交っているのを目にします。 耳を澄ませばその羽音も聞こえてくるほどです。 蕎麦の花は「他家受粉」といって他の株の花粉でないと受粉しません。めしべがおしべより長い「長柱花」とおしべより短い「短柱花」があり、実をつけるためには長柱花には短柱花の花粉が、短柱花には長柱花の花粉が必要で、花の蜜を吸いにくる昆虫たちに蜜を与えながら受粉してくれるのを待っているのだそうです。 蕎麦畑には蜜を求めてやってくる虫たちを狙うカマキリやカエル、トンボなども集まって、さまざまな生きものたちで賑わい豊かな生態系をつくっています。 この蕎麦が収穫されると、十月下旬から十一月にかけて新蕎麦の季節が訪れます。今年はこの虫たちに思いを馳せながら、大好きな新蕎麦を味わいたいと思います。
箕輪町木下の旧道を通ると、ひときわ大きなケヤキの樹が目に飛び込んできます。そこが南宮神社です。ここは木下地区だけでなく、箕輪町全域とさらには伊那市西箕輪や福島地区の鎮守にもなる格式の高い神社です。 一月初旬には祈年祭(としごいのまつり)が行われます。祈年祭はその年の五穀豊穣を祈るお祭りで、ここ南宮神社には屋台が出たり町の無形民俗文化財の山車飾りも展示されたりと、これも楽しみの一つとなっています。 お祭りに屋台が出ると、子どもの頃は待ち遠しくてたまらなかったものです。新春の冷気感じる宵闇に境内が薄明るく照らし出されるこの祭りの雰囲気は、大人にとっても心惹かれるものがあります。 ここでは今年の吉凶を占う「御筒粥神事」が行われ、今年の世相やさまざまな農作物と気候を含めた計三十七項目を占います。項目と同じ本数のヨシを麻のひもで結び付け、米五合と小豆三合を大釜で一緒に二時間余り炊いた後、ヨシを一本ずつ割って米や小豆の入り具合で占います。大釜からヨシを取り上げて結果が出るまでの間は、神殿で神楽が奉納されます。 大釜の湯気の向こうで舞われる神楽は、霊験あらたかな気持ちにさせてくれます。良い年となることを願いながら、今年の吉凶はどう出るのかを待ちたいものです。
以上 展示会案内
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作品の掲載
現在掲載されている内容についていくつかご紹介いたします。掲載に関するアーカイブはこちらからご覧いただけます。
辰野西小学校体育館
- 体育館の新設の際に、入り口正面に大型切り絵を献上しました。
切り絵エッセー『ふるさとの笑顔』(岳風書房)
- 2003年、新聞に掲載された作品が作品集となって出版されました。
- 多くの学校・図書館に導入いただいています。
小学校生活科教科書(信教出版)挿絵
- 平成23年度版より掲載中 『あおぞら』3点 『そよかぜ』8点
- 令和2年度版 2点『七夕』『かるた取り』新たに掲載
人権同和教育副読本『あけぼの』
- 2014年より挿絵掲載中
2020年 辰野町ほたる祭りポスター
- 70回記念として制作、70回祭り中は駅前コーナーに原作展示 辰野町で記念クリアファイル作成
- 2020年ほたる祭りポスター
長野県教育委員会栞作成
- 道徳教育振興会の栞の絵を制作。
- 2011年、長野県内の全小中学校の小1小4中1年生に配布
- 2012年には長野県内の全小中高等学校の1年生に配布
